“偶々の連続で3周年”
昨年のブログを読み返したらそう書いていましたhttp://information.chiniasitsukeru.com/2020/02/19/偶々の連続で3周年/
なんとまぁ、はやいものでチニアシツケルは今週末2/19で4周年を迎えます
昨年のブログから1年経った今でも、本当偶々の連続だと思うし、色んなことが起こる中、今まで続けられたこと自体が奇跡のようにも思える
“みんなで一緒に作ってきた奇跡”
4年もの間、好きな物だけに囲まれて過ごせた事
何度も言いますが、それは本当に奇跡のようで、今日までそうあれたのは、受け取ってくれた全てのみなさんと、ワガママを聞いてくれた作り手たちのおかげだと思っています
ありがとうございます
あっ、そういえば気が付けば年末から
かなりご無沙汰しておりましたね
数人の方から生存確認されましたが
少しお休みをいただき、色んなことの調整と整理、そして英気を養っておりました
みなさんもお変わりないですかね?お変わりなければ嬉しいです
喋るように書いてしまって、いつも通り長くなると思いますがお付き合いください
チニアシツケルってね、
4年前になんの経験もなしに僕が始めたお店
良いものは『物の持つ魅力』それだけで勝負できるはずだ、と
そんなお店を作りました
持ち前のひねくれた性格と人付き合いの悪さから、何のコネもなく、教えて貰える先輩もなく、それなのに、わざわざ道なき道の藪の中を自分の手で少しずつ切り拓いてきました
髭で丸眼鏡な僕が、悪目立ちしているだけで、いつもニコニコしている妻も、僕同等かもしくはそれ以上に人付き合い悪いし、1人大好き人間なので、夫婦揃ってよくやって来れたなと、、、
もともと
世間から離れた場所に自分達はいて、流行りも興味がなく
4年前に店を始めるまで、業界のブームなんて僕にとっては『なんとなくここ数年雑誌で見かけるな』くらいの存在だった
京都でお店をやりたかったのも、地元だしなぁくらいで
始めてびっくり、こんなに軒を連ねているとは
多分ひねくれた性格だから、知ってたらやらなかったかもしれないし
でも自分のひねくれは自分の想像をも超えるので結果は同じかもしれないなぁ
4年前は、
歩くほどの歩幅で景色を眺めながら、ゆっくり進み出したお店も
そんな事を徐々に知っていくうち
周りの速いスピード感について行くように
知らず知らずのうちに走り出してしまっていた
そんなことに気が付いたコロナの自粛期間
立ち止まらないと気が付かないものですね
息切らして全力疾走フルマラソンみたいな状況に慣れてしまっていた自分がいました
『若いから』なんて言われるが、『いや、言うても結構歳ですよ』と自分では思っている
そして、これを長々と書いている途中で、また地震が起きたけれど、天災などが起こるたびに、『このままの人の営み』を続ける事がもう破綻しているよなぁと気付かされる
10年前、デザインや物づくりをしている中、その現状を叩きつけられた
何となく気付いていたけど、先延ばしにして来た大事なコト
無理したら続かないけど、持続可能な事から変えて行きたい/生きたいと思った
自分にできる事を考えたときに、自分がデザインしたりモノを新たに作るより、今ある物を紹介した方がよっぽど世の中にとって良いのではないかと思った
10代から、古い物、デザインプロダクト、民藝品、作家もの、アパレル、何でも好きだったけど、偶々20代の頃の僕が一番強く共鳴したものが作家さんが作るものだった
沢山の素敵な作り手が全国にいるけれど
注目されているのはごくごくわずかな一部だけ、かなり偏っていると思った
せっかくだったらそれとは違うコト、物を紹介したいなぁと、ひねくれた結果今のかたちに至ります
年末にお会いした際に直接お話しした方や、お手紙などでご存知の方も居ると思いますが、今年から常設営業を休止しています
コロナの影響も多少ありますが、
僕が考えていたのはお店としての心構えの部分
今は普通にお店に来る事自体も、ハードルが高くなっていて、さらには全国のステキな展示がオンラインで見れる世の中
そんなコロナ禍でわざわざ来てくださる方に、『価値』をキチンと提供できているか?これとても悩んでおりました
小さいお店ながらに、空間、商品共に楽しんで頂ける”ベスト”かどうか
お伝えした通り、僕はもともとすごくマイペースなんです
ここで紹介している作品も、すごく時間を掛けて取り入れた物ばかり
作品の良さだけでなく、作る人の人柄や哲学も込みで好きになった物
そして、人付き合いがうまくない僕のことを面白がってくれた稀有な人たち
現代のサイクルに合わせてそう簡単に次から次へと、入れては出して、なんて無理なんです
それでも今まではその周りのスピードにつられて、合わせて、やっては来たけれど、本当にそれがやりたい事なのか、むしろ僕がやれる事なのか、やるべき事なのか、と考え出し
共にいて心地良いなぁと心から思えるものを皆さんにお届けし続けるには、現代のスピードだと僕には速すぎて”世の中の流れと逆行”しないと無理だなと、僕はもっともっと時間をかけて、進みたいなぁと
直感的な五感に訴えかける物を提案していながら、相反すること言いますが、さらっと上辺だけの、カッコいい部分を提供するのは無理なんです。何て言えば良いのか、表面の格好良さじゃなく、内側から欲するような発するような熱のある物を届けたい。嘘つけない性格なので。
少し過熱気味の世の中
僕は歩むスピードを緩めたい
それを体現しようと色々悩んだ結果
気負わず、一、物好きな個人として『良いものを全国から集めていき、空間を彩る作品が集まった』その時にだけオープンする形に辿り着きました。
次にオープンするのは2/19( fri)から3/7(sun)まで。
数も少量です。
“薄利多売や大量生産と消費”は時代にも合っていないと思っています、特に作家さんの作る物ならなおさら。
安い物を多く作って売るよりも
ひとつひとつの価値をあげて
心を込めて物を作り、それを大切に届ける時代
19世紀の先人もそう言っていたりして、人間考える事は同じだなぁと、何度も繰り返すなぁと
これから先の地球の資源的にも、作る人の心としても、そう在って欲しいなと思います
そして、作り手も、受け取る側も、空いた時間で、愛する家族と共に過ごしたり、大切な物や自然を愛でるような時間に少しでも変えて欲しいなと。
5年目に入って、あらためてお店としての在り方と言うかこれからの生き方をお伝えしたかったので長く説明してしまいました。
今後の『コレクション作品展』はお伝えした期間よりも早期に終了する可能性が有ります。なくなり次第終了とは言いませんが、空間が持たなくなり次第終了です。
オンラインも期間限定公開です。
大人の都合の良い言葉で言えば、『ご縁とタイミングが合う方だけ』そんな所。
今年はそんな気まぐれなコレクションと、作家の個展などの時にだけ営業していきます。
もちろん、作家の個展の時は今まで通り、全力営業、火曜日だけの定休日で行う予定です。
信じてくれるお客さんと、支えてくれる作り手のため
そして何より、これからも自分自身が心ワクワクドキドキし続ける物と出会い続けるために、ご理解とご支援頂けますと幸いです。
2/19からの営業についてはこちらからご確認ください